ゆみは、父の操船するボート上で揺れる髪と
スカートを抑えていました。
沖合いを、風を優しく受け、セイルを上げて
静かに走って行くヨットの姿を眺めて、あっ
ちの船が良かったなと思っていました。
「あっちの船は、のんびり乗れそうね」
髪は、ゆみほど長くはないが、ゆみと同じに
スカートを履いていたお母さんも、風で揺れ
るスカートの裾を抑えながら、乗っているの
が大変そうでした。
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