「スカートなんだけどな」
ゆみは、操舵席に座りながら、自分の履いて
いるスカートの裾を眺めていた。
舵は、オートパイロットが操船してくれてい
るので、ゆみがずっと握っている必要ない。
「セイルに何かあって、デッキに出なければ
ならない時は、私を呼べば、私が出るわよ」
祥恵は、ゆみに言った。デッキに出るときは
スカートのゆみでなくても、ジーンズの祥恵
が飛び出してくれるらしい。
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