ゆみの手招きで、野生のテンのはずなのに、
ゆみのすぐ近くまで近づいて来てくれた。
「ゆみ。危ないから近付かないのよ」
祥恵が少し離れた所から、ゆみに注意した。
「大丈夫よね」
ゆみは、テンに優しく手を差し出すと、テン
は、自分の体を、ゆみの手にすり寄せてくれ
た。ゆみは、テンの体を撫でてあげた。
「なぜ、野生の子を撫でられるんだろう」
祥恵は、自分の妹を不思議そうに見ていた。
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