祥恵は、今回ずいぶん、トンガの海外バイヤ
ーに肩入れしてしまい、奥さんの実家のこと
やら、深くバイヤーの気持ちに入っていた。
でも、車輌価格の見積もりに関しては、一式
でインクルードしてしまうのではなく、車と
弊社手数料を別々に提示していた。
社員のゆみとまなみの両方の方法の良いとこ
取りをしてしまったような格好だった。
「社長特権だよね」
祥恵は1人キャビンで、ほくそ笑んでいた。
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